エリック・クラプトンが2025年4月の来日公演で使用した、ハワード・ダンブルによるモディファイ・アンプ エリック・クラプトンが2025年4月の来日公演で使用した、ハワード・ダンブルによるモディファイ・アンプ

エリック・クラプトンが2025年4月の来日公演で使用した、ハワード・ダンブルによるモディファイ・アンプ

2025年4月に日本武道館で2年ぶりの来日公演を行なったエリック・クラプトン。追加公演も含めると合計8日間もライブが行なわれ、日本武道館110回公演も達成した。本記事では、今回の来日公演でエリック・クラプトンが使用したアンプをご紹介。

取材・文=小林弘昂 通訳=トミー・モーリー 機材撮影=西槇太一

Eric Clapton’s Amplifiers

Fender / ’57 Bandmaster Modified by Howard Dumble

Fender / '57 Bandmaster Modified by Howard Dumble

ビンテージ・トーンを再現したダンブル・モディファイ

クラプトンがライブで使用するアンプは、故ハワード・ダンブルによるモディファイが施されたフェンダーの’57 Bandmaster。ダンブルが厳選したパーツを採用し、50年代のBandmasterに近いサウンドが出せるように調整されているとのこと。

十数年前にハワード・ダンブルに会いに行った際、その場に置いてあった’57 Bandmasterを試奏したところ気に入り、導入することになったそうだ。

Celestion / G10 Greenback
撮影:小林弘昂

Celestionの10インチ・スピーカー(G10 Greenback)を3発搭載。

26W出力なので、クラプトンは本機のボリュームを上げて歪みを作っている。

Fender / '57 Bandmaster Modified by Howard Dumble

INSTの1にインプット。各ノブはすべて7の位置にセッティングされていたが、これはダンブルによる意図的なモディファイにより、すべてのノブを7の位置にセッティングすることで最も良いサウンドが得られるようになっているとのこと。TREBLEのみ会場によって調節することがあるそうだ。

マイクはAUDIXのi5(ダイナミック)とAudio-TechnicaのAT4047/SV(コンデンサー)が立てられていた。

ステージにはメインとサブで2台用意されている。サブ機のみシリアル・ナンバーが確認でき、2013年製であることが判明。

Fender / '57 Bandmaster Modified by Howard Dumble